9月のリゴレットの公演に向けた資料の整理を行っています。
オペラを勉強する際にはまずはスコア(写真の赤い本)。
これはシカゴ大学出版局から出版されている27センチ×37センチもある指揮者用のスコア(大きいので当然重い)で、ヴェルディ直筆の楽譜のコピーや、これまでイタリアの出版社Ricordiから出版されてきたスコアの間違いが正され、その際に校正などを行った注釈なども記載されているオペラの上演には欠かせないものです。
ただ実際に部屋の中であれこれ見たりするのには不便(重くて)でもあるので、昨年末に同じシカゴ大学出版局から販売されたスタディースコア(文字通り勉強用のスコア)も使っています。
それから他の写真はイタリアの出版社Einaudiから出版されているヴェルディの書簡集。
ヴェルディがオペラを作曲するために、台本作家とやりとりをした記録や、歌劇場との上演に関するやり取り、そしてオペラを作曲するための題材選びに関する書簡が700通程も掲載されています。
これらの書簡を読みながらリゴレットが作られた背景や、そもそも何故オペラの題名がリゴレットになったのか等を調べて、実際にそれがどのように音に反映されているのか。
書簡とスコアを行ったり来たりする作業の毎日です。
プロジェクトリーダー 苫米地 英一