《解説》
苫米地 英一
ブッセート歌劇場やマジェンタ歌劇場、フィオレンツォーラ歌劇場を始めイタリア各地で「アイーダ」「リゴレット」「ナブッコ」「道化師」等を指揮。日本国内でも「ラ・トラヴィアータ」「オテロ」「イル・トロヴァトーレ」「マクベス」「トゥーランドット」「ノルマ」等20作品以上のイタリアオペラを指揮している。第5回ルイージ・マンチネッリ国際オペラ指揮者コンクール(イタリア)ファイナリスト。東京学芸大学卒業。ヴェルディ・プロジェクト・ジャパン代表。日本ヴェルディ協会理事。
シリーズ①
『ラ・トラヴィアータ』
ヴェルディはどんな歌手を求めていたのか?
ヴェルディは追い込まれていた?
ヴェルディはどのようにオペラを作ったのか?
《第1回》
《テーマ》
『ラ・トラヴィアータ』の契約書
・契約書から読み解くヴェルディの“意図”
・ヴェルディが守らなかった契約の数々~ヴェルディの主張、そして劇場側の本音
《ヴェルディの作曲術vol.1》
転調とモチーフによるヴィオレッタの描写
・ヴィオレッタの病状の推移を克明に描写した?
《第2回》
《テーマ》
『ラ・トラヴィアータ』に隠された“愛と死”のテーマ
・当初題名は『ラ・トラヴィアータ』ではなく『愛と死』だった?
・台詞に表された“愛と死”
《ヴェルディの作曲術vol.2》
“愛と死”のモチーフ
・音型に隠された“愛と死”
《第3回》
《テーマ》
勝ち残ったプリマドンナ
・候補に挙がった“10人以上”のプリマドンナ達
《ヴェルディの作曲術vol.3》
ヴェルディが用いた“半音階”
・ヴィオレッタが恋に落ちた瞬間を表現している?
《第4回》
《テーマ》
歌手との確執
・ヴェルディから見た歌手、そして歌手から見たヴェルディ
《ヴェルディの作曲術vol.4》
ヴェルディの改訂から読み解くジェルモンの描写
・より老獪に?改訂された『ラ・トラヴィアータ』
《第5回》
《テーマ》
初演の評価とヴィオレッタを創唱した“2人の”プリマドンナ①
・初演は“大失敗”だったのか?メディア評価から読み解くその真実
・ヴィオレッタを創唱したサルヴィーニ=ドナテッリ~劇場側、そしてメディアの評価
《ヴェルディの作曲術vol.5》
ヴェルディのスケッチから読み解くヴィオレッタの描写①
・ヴィオレッタのアリア「さようなら過ぎ去った日々よ」が出来るまで
《第6回》
《テーマ》
ヴィオレッタを創唱した“2人の”プリマドンナ②
・ヴァイオリンを弾きながら?『ラ・トラヴィアータ』を初演した指揮者
・再演歌手の選出
・改訂版ヴィオレッタを創唱したマリア・スペーツィア
《ヴェルディの作曲術vol.6》
ヴェルディのスケッチから読み解くヴィオレッタの描写②
・ヴィオレッタのアリア「ああ、恐らく彼なのだわ」の変遷
シリーズ②
『レクイエム』
『レクイエム』は演奏されなかった?
「怒りの日」は元々もっと複雑な音楽だった?
《第7回》
《テーマ》
ロッシーニ追悼のためのレクイエム
・ヴェルディがこだわった複数のイタリア人作曲の手による一つのレクイエム
・実行委員会による作曲家の選出
《ヴェルディの作曲術vol.7》
ヴェルディが描いた“幻の”「怒りの日」の世界
・混沌とした世界をダイレクトに表現した怒りの日
《第8回》
《テーマ》
演奏されなかったレクイエム
・指揮者アンジェロ・マリアーニとの確執
・ボローニャ歌劇場との確執
《ヴェルディの作曲術vol.8》
様々なモチーフによる「リベラ・メ」の世界の描写
・ラテン語テキストと音楽を密接に結びつけたヴェルディの作曲
《第9回》
《テーマ》
マンゾーニに捧げるレクイエム
・内助の功?から生まれたマンゾーニとの出会い、そしてミラノとの再会
・『レクイエム』の企画再び
《ヴェルディの作曲術vol.9》
改訂された「リベラ・メ」①
・「リベラ・メ」の改訂から読み解くヴェルディの作曲意図①
《第10回》
《テーマ》
レクイエムの演奏
・ヴェルディが『レクイエム』に求めた歌手、そして歌手に求めた『レクイエム』
・ドイツ人批評家による『レクイエム』の評価
《ヴェルディの作曲術vol.10》
改訂された「リベラ・メ」②
・「リベラ・メ」の改訂から読み解くヴェルディの作曲意図②